勉強法・学び方

忙しい社会人でも勉強時間は作れる?仕事と学び直しを両立するコツ

忙しい社会人でも勉強時間は作れる?仕事と学び直しを両立するコツ

「勉強したい気持ちはあるけど、毎日仕事で疲れて時間がない…」
そんなふうに感じている社会人の方、きっと多いですよね。

資格を取りたい、スキルアップしたい、学び直しを始めたい。
そう思っているのに、気づけば1日が終わっている。
「今日も勉強できなかった…」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあるかもしれませんね。

実は、私は20年以上教育現場で働いてきた元副校長・元教務部長なのですが、社会人になってから学び直しに挑戦される方をたくさん見てきました。
そして、うまくいく人とそうでない人の違いは、「勉強時間の作り方」にあるということに気づいたんですね。

この記事では、忙しい社会人でも毎日続けられる勉強時間の作り方を7つご紹介します。
読み終わる頃には、「これなら自分にもできそう」と思えるはずですよ。

結論:勉強時間は「余った時間」ではなく「先に取る」のがコツ

結論:勉強時間は「余った時間」ではなく「先に取る」のがコツ

最初にお伝えしたい結論があります。

忙しい社会人が勉強時間を確保するコツは、「時間が余ったら勉強する」のではなく、「先に勉強時間を取ってから他のことをする」という発想の転換なんですね。

これを聞いて、「そんなこと言われても…」と思うかもしれません。
わかりますよね、その気持ち。

でも、考えてみてください。
「余った時間で勉強しよう」と思っていて、実際に余ったことってありますか?

おそらく、ほとんどないのではないでしょうか。
仕事が終われば疲れているし、家に帰ればやることがあるし、気づけばスマホを見ていたり…。

だからこそ、「勉強時間を最初に予約する」という考え方が大切になってくるんですね。

ちなみに、ある調査によると社会人の1日平均勉強時間は約7分というデータもあるそうです。
これを聞くと、「毎日15分でも勉強できたら、それだけで平均の2倍以上」ということになりますよね。

小さな積み重ねで大きな差がつく。
そう考えると、少し希望が湧いてきませんか?

なぜ「先に時間を取る」と勉強が続くのか?

なぜ「先に時間を取る」と勉強が続くのか?

意志力は朝が一番強い

人間の意志力って、実は1日の中で変動するものなんですね。

朝起きたときが一番意志力が強くて、夜になるにつれて弱くなっていく。
これは科学的にも証明されていることなんです。

私が数学教師として多くの生徒を見てきた中でも、朝型の生徒と夜型の生徒では、同じ勉強時間でも成果に差が出ることが多かったんですね。

朝は脳がリフレッシュされていて、誘惑も少ない。
だから、朝に勉強時間を確保すると、挫折しにくいんです。

「あとでやる」は永遠に来ない

「夜に時間が余ったら勉強しよう」
この考え方の最大の問題点は、「余る」という状況がほぼ訪れないことなんですね。

仕事で疲れた夜、「よし、勉強するぞ」と思える人は少ないですよね。
テレビやスマホ、SNSなど、誘惑はいくらでもあります。

教務部長として教員の研修も担当していた経験からお話しすると、仕事をしながら資格取得に成功した先生方は、ほぼ全員が「朝型」か「通勤時間活用型」でした。

「余った時間で勉強している」という人は、残念ながらほとんどいなかったんですね。

習慣化には「固定の時間帯」が効く

もう一つ大切なのが、習慣化の観点です。

私たち人間は、同じ時間に同じことをすると、それが自然と習慣になっていきます。
歯磨きを毎朝するのに「今日は歯を磨こうかな…」と悩まないですよね?

勉強も同じで、「毎朝6時半から15分」のように固定すると、やがて考えなくても体が動くようになるんです。

これは、副校長として学校運営に携わる中で、教員研修でも何度もお伝えしてきたポイントなんですよ。

忙しい社会人でも毎日続く勉強時間の作り方7選

それでは、具体的な勉強時間の作り方を7つご紹介していきますね。
全部やる必要はありません。
自分に合いそうなものから、まず1つ試してみてください。

①朝に15〜30分「先に取る」

最初におすすめしたいのが、朝の時間を活用することです。

「早起きは苦手…」という方も多いと思いますが、まずは15分だけ早く起きることから始めてみませんか?

15分なら、寝る時間を少し早めれば調整できますよね。
そして、その15分を勉強に充てる。

これを1週間続けると、15分×7日で約1時間45分の勉強時間が確保できる計算になります。
1ヶ月なら約7時間。
積み重なると、結構な時間になりますよね。

私自身、教員をしながら管理職試験の勉強をしていたときは、毎朝5時半に起きて6時半まで勉強していました。
最初の1週間は辛かったですが、慣れてくると「この時間が自分だけの時間」という感覚になって、むしろ心地よくなったんですよ。

②通勤・移動時間を「固定の学習枠」にする

次におすすめなのが、通勤時間の活用です。

片道30分の通勤なら、往復で1時間。
これを勉強時間にできたら、かなり大きいですよね。

電車やバスの中では、

  • 音声教材やポッドキャストを聴く
  • 電子書籍やPDFで読む勉強をする
  • 単語アプリで暗記する

といった方法が効果的です。

特におすすめなのが、「行きはインプット、帰りはアウトプット」と役割分担する方法です。

行きの電車では新しい知識をインプットして、帰りの電車ではその内容を思い出したり、問題を解いたりする。
こうすることで、短い時間でも効率よく学べるんですね。

③昼休みに「軽い勉強」を差し込む

昼休みも貴重な勉強時間になりますよ。

といっても、昼休み全部を勉強に充てる必要はありません。
食事を終えた後の15分だけ、軽いインプットの時間にしてみてはいかがでしょうか。

例えば、

  • 専門書を15分読む
  • ニュース記事や業界のブログを読む
  • 単語を10個だけ暗記する

といった軽い内容がおすすめです。

昼は脳が少し疲れている時間帯なので、重い演習よりも軽いインプットの方が向いているんですね。

④夜は「予約」して復習に特化する

夜の勉強については、少し工夫が必要です。

先ほどお話ししたように、夜は意志力が低下している時間帯。
だから、新しいことを学ぶよりも、朝や通勤時間に学んだ内容の復習に特化するのがおすすめです。

また、大切なのが「予約する」という考え方です。

スマホのカレンダーに「21:30〜22:00 勉強」と入れておく。
これだけで、「勉強しなきゃ」という意識が生まれますよね。

夜の勉強内容としては、

  • 朝に学んだ内容を問題演習で復習する
  • 翌日の学習計画を立てる
  • 今日学んだことをノートにまとめる

といった負荷の軽いタスクがおすすめです。

⑤週単位で勉強時間を設計する

毎日同じ時間を確保するのは、忙しい社会人には難しいですよね。
残業がある日もあれば、飲み会がある日もある。

だからこそ、1週間トータルで設計するという考え方が大切なんです。

例えば、

  • 平日:30分×4日=2時間
  • 土曜:2時間
  • 日曜:1時間
  • 週合計:5時間

こんなふうに、週単位で目標を立てると、忙しい日があっても調整がきくんですね。

「今日は残業で勉強できなかったけど、土曜日に取り返せばいいや」
そう思えると、気持ちが楽になりませんか?

⑥「机に向かえない日用メニュー」を用意する

これは私が特に大切にしている考え方なのですが、「ゼロの日を作らない」ということがとても重要なんですね。

どんなに忙しい日でも、どんなに疲れている日でも、5分だけでも勉強に触れる。
これが習慣化のカギなんです。

そのために、「机に向かえない日用の最低ラインメニュー」を用意しておきましょう。

例えば、

  • 単語アプリで5分だけ暗記する
  • 音声講義を聴きながら家事をする
  • 昨日のノートを眺めるだけ
  • 勉強系のYouTubeを1本だけ見る

こんな軽いメニューでいいんです。

「毎日1時間勉強する」より「毎日必ず教材を開く」の方が、実は習慣化しやすいんですよ。

⑦スキマ時間を洗い出して「見える化」する

最後におすすめしたいのが、スキマ時間の棚卸しです。

私たちの1日には、意外とスキマ時間があるものなんですね。

  • エレベーター待ちの2分
  • お湯が沸くまでの3分
  • 電子レンジのチン待ちの1分
  • 寝る前の5分
  • トイレの中の3分

こういった小さなスキマ時間を全部集めると、1日10分のスキマが6回で合計1時間になることもあるんです。

まずは、今日1日のスキマ時間を3つ書き出してみてください。
そして、その時間にやる「最小限の学習」を決める。
それを3日間だけ確実に実行する。

これだけで、勉強習慣の土台ができていきますよ。

教育現場20年の経験から見た「続く人」の共通点

具体例①:通勤時間だけで資格取得した30代会社員

私が副校長をしていた頃、保護者の中に社会保険労務士の資格を取得した方がいらっしゃいました。

その方に「どうやって勉強時間を確保したんですか?」と聞いたところ、こんな答えが返ってきたんですね。

「机に向かう時間はほとんどありませんでした。
でも、通勤の往復2時間を完全に勉強時間にしたんです。
行きは音声講義を聴いて、帰りはスマホで問題を解く。
これを2年続けたら、合格できました。」

この方のポイントは、通勤時間を「勉強時間」と完全に定義したことなんですね。
スマホでSNSを見たり、ゲームをしたりする選択肢を最初から排除していた。

「通勤=勉強」と決めてしまえば、迷いがなくなるんです。

具体例②:朝30分の積み重ねで転職に成功した40代男性

もう一つの例をお話ししますね。

私の知人で、40代でIT業界に転職した方がいます。
その方は、毎朝5時半に起きて6時まで30分だけプログラミングを学んでいました。

「たった30分で本当に身につくの?」と思うかもしれませんね。
でも、その方はこう言っていました。

毎日30分を1年続けると、180時間以上になるんですよ。
これって、集中講座を何回も受けるのと同じくらいの時間なんです。」

確かに、30分×365日=182.5時間。
週末にまとめて勉強するより、毎日コツコツの方が記憶にも定着しやすいという研究結果もあります。

具体例③:「5分だけ」から始めて習慣化した50代女性

最後に、私自身が教育相談で関わった保護者の方の例をご紹介しますね。

その方は、お子さんの高校受験をきっかけに「自分も学び直しをしたい」と思い立ったそうです。
でも、フルタイムで働きながら家事もあり、「勉強する時間なんてない」と最初は諦めかけていました。

私がアドバイスしたのは、「まずは5分だけでいいから、毎日本を開いてください」ということでした。

最初の1週間は本当に5分だけ。
でも、2週間目には「もう少し読みたい」と思うようになり、自然と10分、15分と増えていったそうです。

3ヶ月後には、簿記3級の試験に合格されました。

この方が成功した理由は、「ハードルを極限まで下げた」ことなんですね。
最初から「毎日1時間勉強する」と決めていたら、きっと3日で挫折していたでしょう。

よくある失敗と改善策

失敗①:完璧を求めすぎる

「毎日1時間勉強する」と決めて、達成できない日が続くと嫌になってしまう。
これ、本当によくあるパターンなんですね。

改善策:最初は「毎日5分」から始める。
完璧を求めず、「ゼロよりマシ」の精神で。

失敗②:夜の「余り時間」に期待する

「仕事が終わってから勉強しよう」と思っていても、疲れて結局できない。
これも非常に多い失敗パターンです。

改善策:朝か通勤時間に勉強時間を確保する。
夜は復習や軽いタスクに限定する。

失敗③:勉強内容を決めていない

「何を勉強しようかな」と考えているうちに、時間が過ぎてしまう。
これも意外と多いんですね。

改善策:前日のうちに「明日はこれをやる」と決めておく。
迷う時間をゼロにする。

失敗④:記録をつけていない

勉強しても記録をつけていないと、どれだけ進んだかわからず、モチベーションが下がりがちです。

改善策:アプリや手帳で勉強時間・内容を記録する。
「見える化」することで、達成感が生まれる。

失敗⑤:環境を整えていない

スマホの通知が気になったり、テレビが目に入ったりして集中できない。
環境の問題で勉強が続かない方も多いですね。

改善策:勉強中はスマホを別の部屋に置く、または機内モードにする。
勉強専用の場所(カフェ、図書館など)を決めるのも効果的です。

今日から始める実践ステップ

ここまで読んでくださったあなたに、今日から実践できるステップをお伝えしますね。

ステップ1:自分のスキマ時間を3つ書き出す

まずは、今日1日の中にあるスキマ時間を3つだけ書き出してみてください。

  • 朝の支度前の10分
  • 通勤電車の25分
  • 寝る前の5分

こんなふうに、具体的に書き出すことが大切です。

ステップ2:それぞれの時間にやることを決める

次に、その時間にやる「最小限の学習」を決めます。

  • 朝の10分→テキストを5ページ読む
  • 通勤の25分→音声講義を1本聴く
  • 寝る前の5分→今日学んだことを1つ思い出す

ポイントは、負荷を軽くすることです。

ステップ3:3日間だけ続ける

いきなり「1ヶ月続ける」と思わなくて大丈夫です。
まずは3日間だけ、決めたことを実行してみてください。

3日できたら、次は1週間。
1週間できたら、次は2週間。

こうやって少しずつ伸ばしていくと、気づいたときには習慣になっていますよ。

ステップ4:記録して振り返る

勉強した日は、手帳やアプリに記録をつけましょう。
「今日は15分できた」「電車で問題を3問解いた」など、簡単でOKです。

1週間後に振り返ると、「意外とできている」と自信がつくはずです。

まとめ:忙しい社会人でも勉強時間は作れる

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

忙しい社会人が勉強時間を作る7つの方法

  1. 朝に15〜30分「先に取る」
  2. 通勤・移動時間を「固定の学習枠」にする
  3. 昼休みに「軽い勉強」を差し込む
  4. 夜は「予約」して復習に特化する
  5. 週単位で勉強時間を設計する
  6. 「机に向かえない日用メニュー」を用意する
  7. スキマ時間を洗い出して「見える化」する

そして、最も大切なのは「余った時間で勉強する」のではなく「先に勉強時間を取る」という発想の転換です。

社会人の平均勉強時間が約7分という中で、毎日15分でも30分でも勉強を続けられたら、それだけで大きなアドバンテージになります。

学び直しは、何歳から始めても遅くありません。
私自身、20年以上教育現場で働く中で、40代、50代、60代から学び直しを始めて人生を変えた方をたくさん見てきました。

今日の小さな一歩が、1年後、3年後、5年後のあなたを大きく変えていきます。

一歩踏み出すあなたへ

ここまで読んでくださったあなたは、きっと「学びたい」という気持ちをお持ちなんだと思います。
その気持ち、本当に素晴らしいですよね。

完璧を目指す必要はありません。
毎日1時間勉強しなくても大丈夫です。

今日5分だけ、勉強に触れてみてください。
本を開くだけでも、アプリを起動するだけでもいいんです。

その5分が、あなたの人生を変える第一歩になるかもしれません。

私も、教育者として20年以上学び続けてきました。
そして、学び続けることで見える景色が変わることを実感しています。

あなたの学び直しの旅を、心から応援しています。
一緒に、学び続ける人生を歩んでいきましょうね。

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教育現場20年以上の経験から、お伝えできることがたくさんあると思います。